中国 深セン大学外国語学院
日本 九州外国語学院
海外日本語実習拠点
本協議書は甲の全ての学士学位の取得基準を根拠とし、中国の教育方針、乙の教育実態などを参照し、共同で策定したものである。本協議書は共同教育の主な項目及び具体的な日本語実習実施に方式を定めたものである。日本語実習方式は甲に三年(或いは三年半)在学し、殆どの単位を取得した学生を甲が推薦し、乙で一年若しくは半年間勉強するものである。日本語専攻あるいは第二外国語として日本語を履修した学生はこの方法をとることが出来、他の学部の学生は3.5+0.5の形でこの方式を実行することが出来る。双方はこの協議書の各条項に従いその責務に尽力しなければならない。卒業論文答弁に合格した後、甲は規定により、甲の卒業証書と学士学位証書を授与する。乙はその学規に照らして、乙の卒業証書或いは修了証書を授与する。(甲:深セン大学外国語学院 乙:九州外国語学院)
(一)教育管理
1.乙は甲の日本における共同教育機関として、日本語実習方式を行う。乙は甲の教育計画を参照し、乙での一年間あるいは半年の教育プログラムを提供し、甲が認可した後、甲の単位として認められる。
2.甲が推薦する学生は甲で満三年あるいは3.5年在籍し、ほとんどの単位を修得した学生で、不足分は乙で修得することが出来、甲はそれを承認するものである。甲の学生は乙で一年間学習した後、乙において甲乙双方の教師の指導の下、卒業論文を完成させる。論文の口頭答弁ならびに審査についても乙において甲乙双方の教師により共同審査を行う。学生の最終学期の期末試験を九州外国語学院にて行います。学生が一定数(5名以上)に達している場合は、卒論審査と最終学期期末試験の際、甲は教師を日本へ派遣し卒論審査に参加する。派遣される教師の往復の国際航空チケット及び日本に滞在する期間中の宿泊費(福岡での一週間)については乙が負担する。
卒論審査に合格した後、甲の規定より卒業証書と学士学位を授与する。
3.乙は甲が推薦した学生に日本語教育を受けさせる他に、日本における生活、法律、交通規則、風俗習慣などの指導も行う。
4.甲の学生は乙における学習の修了後、大学院に進学を希望する場合、乙は日本の国公立私立大学の進学情報の提供及び進学指導を行う。
5.甲の学生は乙で一年間学習し且つ甲の卒業証書と学位証を得た後、日本語の能力を更に向上させるため学習の継続を希望する場合、甲で引き続き学習することが出来、卒業後は日本の大学の研究生等に進学することが出来る。
(二) 日本語授業実践と社会実践
乙は修士論文の作成を指導するとともに日本語実習と社会実践参加を以下のように行う。
1.甲の学生が甲の規定により日本語授業実習を行う際には、乙は甲の学生に対し、乙の教師の指導下での授業準備、授業体験、授業後の批評、日本語教育法の練習等を行う。且つ教育活動終了後、日本語教育実践活動の評価書を作成する。
2.社会実践活動に参加する甲の学生に対し、乙は社会実践に関する情報を提供する以外に、甲の学生が社会実践活動を行うことに対して、乙は全面的な指導と管理を行う。その社会実践活動が有償なアルバイトである時は厳格に日本国の出入国管理法を遵守し、一日4時間を越えずに行わなければならない。社会実践活動終了後、所属した機関(日本の会社)はその会話力、理解力等各方面の評価書を作成する。
以上1、2は甲の規定様式あるいは指定用紙を提供し評価することが出来る。
(三)教師交流
1.乙は甲に日本語講師を派遣することが出来、併せて日本語教育の最新情報及び図書資料等を提供する。甲は乙から派遣された講師により良い教学環境と、生活情報を提供する責務を負う。
2.乙は甲の日本語教員研修を受け入れる。(研修方法については別途定める)
3.派遣教師の給与については、双方の協議により定める。
(四)入学手続き
1.甲が乙に対し推薦した日本への留学を希望する学生は乙の面接とテストを受け、合格した者に乙は入学許可書を発行する。
2.乙は福岡入国管理局に「在留資格認定証明書」を申請し、入国許可及び査証を得た後、甲の推薦した学生は乙で学習することが出来る。
3.甲の学生は来日の前に、事前に到着便名、日時を知らせ、乙は出迎えの責務を負う。
(五)費用納入
1.九州外国語学院を申請する学生は深セン大学外国語学院の学費を全部納入しなければならない。(卒業年度の学費を含む)
2.九州外国語学院の学費は以下のとうりです
(1)選考料は3万円とし学生の書類を入国管理局に提出する前に納入し、いかなる事情があっても返還しない。
(2)入学金は7万円。〔在留資格認定証明書〕交付後に支払う。
(3)学費は63万円。授業料、教材費、施設使用料金などを含む。
(4)本学院の学生寮は二人部屋と四人部屋であり、設備は寝室、台所、風呂場、ガス、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、学習用机、いす、ベッドなどである。
寮費:一人毎月25,000円である。入寮金:1ヶ月寮費
(六)学費減免及び奨学金
1.日本政府文部省私費留学生奨学金は月額50,000円、若干名。
2.入学後、学習成績優秀者、出席率が高い者、学院の秩序を守る者、他の学生の見本となる者、成績が向上した学生を定期的に奨励する。